何気なく行った南長崎近辺に、トキワ荘跡地があると聞いて行ってみた。
近くの公園には、トキワ荘に縁の漫画家さん達の似顔絵付きのモニュメントがありました。
トキワ荘跡地は、今は全く別の会社が建ってます。
その脇に、ひっそりと小さなアパートのモニュメントがあります。
ほおほお、ココがかの有名な「トキワ荘」があったとこなのね。
ワタシも全然詳しく知らないが。
(「まんが道」とか読んどけばよかった)
すぐ近くの「トキワ荘通りお休み処」にも行ってみた。
なんでもココは豊島区の施設だそうで、アルバイトの男の子がすごくいろんな話をしてくれました。
「怪物くん」の第1回は、留守だった藤子不二雄A先生の代わりにほとんどアシスタントのしのだひでお先生が描かれたものだとか。
アパートの部屋の再現もされてます。
お部屋はなんと4畳半一間、とかで、今の感覚からしたらとても狭いんだけど、藤子不二雄は、その前が2人で2畳というとんでもなく狭いアパートに住んでたので、4畳半でも大感激だった、とか。
当時の写真なんかも貼ってあるんですが、若かりし頃の赤塚不二夫先生は超イケメンで仰天。
1階には、トキワ荘縁の漫画家さんのマンガが山ほど置いてあります。
個人的には非常に興味津々だったのですが、それほど時間がなかったこともあり、何冊かパラパラ見ただけでお暇せざるをえませんでしたとさ(´・ω・`)
そして意外だったのが、昭和のマンガに興味なさそうな小学生くらいの子供がちょろちょろしてること。
バイトの男の子曰く、近所の子供のたまり場になってるんですって。
近所に住む人の中には若い頃の赤塚不二夫先生と遊んだ、という人もそこそこいたりするらしいんで、そのあたりはなんか微笑ましい。
説明してくれたアルバイトの男の子。
本当にいろんな話をしてくれて「あーほんとに好きでココで働いてるんだなー」という感じだったのですが、彼自身もバイトしながら漫画家を目指している漫画家のタマゴさんでした。
なるほど、トキワ荘魂は次の世代に受け継がれているのですな。
後日、図書館で「トキワ荘物語」という本を借りてきた。
この本は、1970年頃にトキワ荘縁の漫画家さん達が描かれた当時を回顧した短編マンガと座談会を収録したアンソロジー的な本。
確かに、バイトの男の子が話してくれた話もちょろちょろ載ってました。
トキワ荘の入居には一定の審査があったようではありますが、今にして思えば、後世こんなに大物に育った人ばかりが切磋琢磨していた「トキワ荘」というのは、すごい場所だったんだな。
改めて「まんが道」も読んでみたいものナリ。