梅乃家![]()
住所:千葉県富津市竹岡401
電話 :0439-67-0920
定休日:火曜(月1回不定休あり)
営業時間:12:00〜19:00
駐車場 : やや離れて2ヶ所・20台程度
久々に、竹岡式ラーメンの祖「梅乃家」へ行って参りました。
ここは、千葉のご当地ラーメンである「竹岡式」の発祥の地と言われていて、テレビなどのメディアで何度も取り上げられています。
竹岡式については、以前に別のお店2店を紹介した時にも書きましたのでそちらをどうぞ。
竹岡式ラーメン2軒(2006年11月5日)
(以下抜粋)
「竹岡式」の定義としては、
・醤油ベースの真っ黒なスープ
(醤油をチャーシューの煮汁で割ったもの)
・玉ネギのみじん切りがトッピング
・おばちゃんが作ってる(笑)
など(最後のはまぁどっちでもいいが)
ネットで検索すると「梅の家」と「梅乃家」と2種類の表記があるが、お店の壁にはでっかく「梅の家」と書いてある。
どうやら店主の出した本では「梅乃家」表記らしく、正式名称はそちらになっているらしい。
ややこしい。
いつも大行列なこのお店。
休日の昼間ともなると、10人くらい並んでいて当たり前。
運が悪いと、房総ツーリングなバイクの皆さんが路地いっぱいに並んでいて愕然とすることもあります。
ここは交通の便が悪いので、車かバイクで来る人が大半。
最寄はJR内房線の竹岡駅ですが、いつの間にか東京〜安房白浜のJRバス「房総なのはな号」の「高速竹岡」バス停がすぐ近くにできてるらしいので、東京から来る人はそれを使ってもいいのかも。
お店の規模を考えれば、それなり多くの駐車場があるのですが、比較的狭め&斜め向きなので、大型車や駐車が苦手な人は要注意です。
この日、我々が訪れたのは夕方4時過ぎ。
と、お店の入り口に貼り紙発見。

お客様へ(値上げのお知らせ)
大変心苦しいのですが、材料費 光熱費等、諸経費の値上げにともない当店においても値上げをさせて頂くことになりました。
なにとぞご理解の程お願い致します。
〜新料金〜 3月1日より
ラーメン 500円 → 600円
大ラーメン 550円 → 650円
チャーシューメン 600円 → 700円
大チャーシューメン 650円 → 750円
ヤクミ 40円 → 50円
※お飲み物については値上げはしません
店主
ふむー。
なんか数年前にも値上げしてたような気もするが。
と思って調べてみたら、2〜3年前に一度50円値上げしていた。
まぁ、昨今いろんなところで値上げブームですんで、仕方ないのかねぇ。
更に調べてみたら、どうも営業時間も以前は8時半からだったのが、いつの間にか10時からに繰り下げられている模様。
メイン客層が漁師さん(朝の漁帰り)から一般観光客(早くて10時過ぎ)に代わりつつあるのかもなぁ。
さすがにこの時間帯だと、並ぶことなく座れました。
お店は先日改装し、ちょっぴり小綺麗になりました。
とはいえ、あくまでそれは壁などの内装の話で、店内のテーブルや椅子は前と変わらぬ年季の入ったものですし、厨房の中も相変わらず地元のおばちゃんが一生懸命麺を茹でてます。
とりあえず、実里さんはラーメンを、ダーリンはチャーシューメンをオーダー。

ラーメン(500円)

チャーシューメン(700円)+ヤクミ(50円)
しばしの後、運ばれてきたのは実里さんオーダーのラーメン。
これでチャーシュー麺でないのが「梅乃家」のラーメン。
我々のしばらく後に入店した30代くらいの女性二人連れが、運んできたおばちゃんに「チャーシュー麺頼んでません」と言ってしまう程度にはチャーシュー山盛りなのですよ。
引き続き、ダーリンオーダーのチャーシューメンも出てきました。
比べたら、確かに「ラーメン」は「ラーメン」ですな。
乾麺を茹でただけの麺とチャーシューの煮汁ベースのスープとでっかいチャーシューとヤクミ(刻み玉ねぎ)。
これが「梅乃家」のラーメンでございます。
とりあえず、スープずずず。
チャーシューの煮汁の豚味とヤクミの玉ねぎ味。
まぁそのまんまです。
麺は乾麺なんで、そのへんも概ね想像どおりの食感です。
うーんんん。
ありていに申し上げれば「アレ?」なお味。
スープの味が薄い、というか、醤油そのまんま。
以前何度か来た時には、スープももっと「えっ、これが煮汁ベースだけ?」と思うくらい味が深くて美味しかったんだけどなぁ。
それはダーリンも同じことを思ったらしく「あんなだったっけ?」と2人で首を傾げつつお店を後にしたのでした。
ただし。
特筆すべきはチャーシューね。
このトロトロ感・ボリューム感は、他の追随を許しません。
チャーシューは、私の知るラーメン屋では随一です。
「食べログ」の口コミを見ると、人によって評価は両極端に分かれるようです。
ことによったら、これは好みもあるかもしれないけど、もしかして日によって味にバラつきガあるのでは? とちょっと思いました。
そもそもこの店は「おいしいラーメンを出そう」というコンセプトじゃなさそうだし。
お店のそこかしこでは、赤銅色の肌をして頬に深い皺を刻んだ年配の常連さん達が無言で「梅割り」という梅酒を飲みながらラーメンを食べてます。
思うに、この店の成り立ちは「漁から帰ってきた漁師さん達が一杯やりながらラーメンを食べる店」だったんじゃないかしらん。
メインは梅割りで、おつまみ代わりがラーメン、みたいな感じで。
だけど、いつの間にか「千葉のご当地ラーメンの元祖」という位置づけがされてしまって、ヘンにラーメンに期待してやってくる観光客が増えた、というのが現状なんでしょう。
この日も、前述の女性2人連れが、常連さんに聞かれて「おいしいラーメン屋さんだって聞いて」と答えてました。
果たして彼女達があそこのラーメンを食べてどう思ったかは謎。
都会の、豚骨だの魚介だのの美味しいスープのラーメンを食べつけている人には衝撃的なラーメンだろうなぁ。
場所が場所なんであんまり度々行けないのが切ないが、機会があったらまたリピする……かな?
正直、この日のような味ばかりだとリピできないんだが……
結論:「竹岡式ラーメンの原点」という意味では一度食すのもアリ。
|