2006年11月09日

房州弁(改定版)

実里さんの出身は、言うまでもなく千葉県南部です。
一応首都圏に入ります。
でも、あくまで「一応」。
……「東京駅から最短2時間」のどこが「首都圏」やねん(怒)

で。
田舎に付き物の、方言。
我らが南房総では、俗に「房州弁」と呼ばれる方言がございます。
どこか東北の方言に似た、ちょっと怒ってるようなつっけんどんなしゃべり口が特徴。
初めて聞いた人は「怒ってるの?」とびくつくらしい。

有名どころとしては
 ・「あじょしたお(どうしたんだよ)」
 ・「おいねぇねぇ(まずいねぇ)」
 ・「〜〜してくらっしぇ(〜〜してください)」
などなど。

いつの間にか、Wikipediaの「房州弁」の項目がずいぶん細かい記述になっててびっくりよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%BF%E5%B7%9E%E5%BC%81
近年、お笑い芸人で君津出身のまちゃまちゃが時折ぽろっともらすという話で多少注目を浴びている・・・のか?

家に年寄りがいた人とか、古い集落に住んでいる人なんかはネイティブに房州弁を操れるらしい。
子供の頃通ってたそろばん塾の先生や、中学の時の担任なんかが使ってましたわ。
「げんつぅかっすぞ(げんこつくらわすぞ)」とかって。
我が家は一応両親とも南房総出身者だが、核家族となって新興住宅地に居を構えた都合上、そこで育った私は房州弁は不得手と相成る。
(実家から車で30分の漁村に住んでた祖父の房州弁が聞き取れないほど)

しかし、だ。
房州弁もピンキリ。
我々房州人が「標準語」だと信じて疑っていなかったのに「えっ、標準語じゃないの?!」という単語も時々ある。
その代表的なものが、
・ぞろびく(意味:ずるずる(衣類の裾などを)引きずる)
・おっぺす(意味:押す)
・つっとんがる(意味:尖った様。「とんがる」の最上級)
などなど。
房州弁ではないのかもしれんが、広辞苑に載ってないから標準語でもないらしい。

「ハガチ(意味:ムカデの類)」なんかもそうなのか?
小学生の頃、家でテレビを見てたらハガチに噛まれて、あまりの痛さに泣いたのも懐かしい。
「青なじみ(意味:青アザ)」も最近聞かない。
よく子供の頃、どっかにぶつけてママンに「青なじみ作っちゃって」と言われたものでしたが、それも千葉・茨城エリアの方言らしいぞ。

他にも、微妙なアクセントの違い(所謂「訛り」ですね)は結構あるね。
大学に入学してから、正真正銘の「首都圏」出身の友達に時折アクセントの違いを指摘されて、びっくりしたっけなぁ。
実家にいた頃、テレビとかは全然普通に聞こえてたし、自分が訛ってるっていう認識は全くなかったんですもの。
さすがは東京から最短でも2時間かかる地域。
千葉は広い。

前述のとおり、私は房州弁がしゃべれません。
ただ、響きはかなり耳慣れている。
実家に帰る道筋、東京発の電車やバスなんかで房州弁が聞こえると何だか懐かしくなるのは、ちょっと地方出身者っぽくてよいね(笑)

【追記】
もともとこれは2003年の1月に書かれた記事です。
最近妙に「房州弁」の検索ワードで来る人が多いので、一部追記を入れつつ新しい記事にしました。
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posted by 実里 at 23:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 南房総 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実里さんこんにちは。実里さん、千葉県南部ご出身なんですね!! 実は私もなんです。なんかうれしいです♪ 房州弁、「あったあった〜」となつかしく思いながら拝見させていただきました〜(^O^) 南房総カテゴリのほうもこれから読ませていただきまーす!
Posted by むにゅくん at 2006年11月19日 21:27
>むにゅくん さん
おぉ〜、むにゅくん さんも、房州弁エリアの出身の方でしたか!
地元を出てから同郷の方と出会うと、とても嬉しくなりますね♪
(まちゃまちゃや気志團もわりと嬉しい)
南房総カテゴリ、それほど数はありませんが、懐かしく思って頂ければ幸いでございます(^^)
Posted by 実里 at 2006年11月19日 23:39
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