粉瘤手術最大のクライマックスは、実は麻酔の注射です。
次点で、麻酔が切れた後から翌朝まで、かなぁ。
改めまして、手術です。
手術前の診察で、該当部位周辺を広く剃毛しとくよう言われてたので、言われたとおり実行してから病院に行きました。
(まぁ部位が部位だし、しゃーないわな)
いつもと違う処置室に呼ばれます。
しかも、待ってたドクターはいつも診察してくれてたドクターとは別人。どういうことよ。
処置室は、真ん中に手術台。
そしてその上に、よく手術室にあるでっかいライトがありました。
さて、手術の当事者であるワタシは、プールのタオルみたいスカート状のタオルを履かされて、手術台に乗ります。
「体調は大丈夫ですか」と聞かれたので頷くと、「麻酔がちょっと痛いので頑張ってくださいね」と脅されました(´・ω・`)
うん、ネットで調べた感じでも「麻酔が一番痛い」って声が多かったもんね。
最初にチクチクと当たりをつけられてる感じがあり、いざ麻酔。
確かに歯医者の麻酔的な感じで、それが2、3ヶ所。
うん、わりと痛いね。
歯を食いしばって、顔をしかめて耐えました。
その後、「これわかりますか」と、麻酔が効いてるかの確認。
なんかちょっとチクチクするが、たぶん大丈夫……だろう、と若干不安になったものの、「痛かったら教えてください」と言われて、遂に切開開始です。
始まってみれば、全く痛くはない。
ただ、「あー、今切ってるな」という感じはあるし、なんか引っ張ってパチンパチン切られてる感じ(と音)はしています。
ここまでで、5〜10分。
その後、「血を止めますね」と言われ、なんかピーピー音のする器具を当てられた。
たぶん何か電気的なもので血管を焼いたりして血を止めてるんだと思われる。
そして、縫ってる感じ。
麻酔はされてるものの、皮膚にずずずずず、と、皮膚を糸が通る振動が伝わるので、塗ってる感じは嫌がおうにもわかっちゃうの(´・ω・`)
一度太い糸で縫われ、今度は細かくチクチク縫われてる感じ。
後でググったら、真皮と表皮をそれぞれ別に縫ってたっぽい。
真皮は溶ける糸でがっちりと・表皮は細い糸でチマチマ丁寧に縫ってた模様。
麻酔のおかげでここまで痛みは全くなかったんですが、表皮を縫ってる時、一度だけチクッとして飛び上がりました(´・ω・`)
これには本人だけでなく、縫ってるドクターもビックリです。
「大丈夫ですか? あともうちょっとなんですけど」と心配されつつ縫合は続行されましたが、幸いその一度だけだったのでよかった。
そして、またガーゼ貼られて終了。
そういや、なんか穴あけとくみたいなこと言われたけど、あれって何だったんだろう。
(おそらく排膿的な穴だったと思われるんだが)
実質的な所要時間は、約20分、といったところですかな。
その後帰路に就くわけですが、この手術がお昼前だったんで、呑気にランチしてたら食後(術後1時間くらい)に麻酔が切れて、じわじわと傷口が痛み始めてきました。
この時点でまだ調剤薬局に行っていなかったので、頭痛用に持ち歩いてるロキソニンSを服用。
(調剤のロキソニンとそんなに変わらないっていうし)
帰宅後、傷の痛みと手術の気疲れとでそのまま布団に倒れ込み、そのまま眠ってしまいました。
夕食後、調剤のロキソニンと抗生物質を服用するのですが、それでも傷がじわじわ痛い。
背中をもたれると、お尻から肉が突っ張って痛さが増える。
ロキソニン効いてるの? と疑問が沸いちゃう程度には鈍い痛みが消えませぬ。
強いて言うなら、抜歯した時の痛みに近いかなぁ。
ものすごく痛い、という訳じゃないんだけど、気づくと眉根を寄せてる程度には痛い。
寝るのも、痛くない姿勢を探すのに一苦労です。
上を向けば一番痛くないけど、その姿勢だと捻挫した左足が辛いんよ(´・ω・`)
という訳で、傷の痛みと捻挫の痛みのダブルでなかなか寝付けず、結果として「一応寝てたけど寝た気がしない」という一夜を過ごす羽目と相成る。
眠りは浅いものの、そんな中でも「あれ? なんか痛み減ってる?」という感じでじわじわ痛みが減っていく感覚がありましたよ。
翌日。
寝てる間にだいぶ痛みは落ち着いていて、その後はロキソニンの服用はせずに済みました。
で、再び形成外科に行って傷口チェックしてもらいます。
しかし、なぜかまたもや違うドクター。
(どういうことなの……)
前日から貼りっ放しだったガーゼを初めて外し、消毒してガーゼを替えてもらいます。
傷口は問題ないらしく、この後抜糸まで10日くらいはセルフケアでいい、とのこと。
無論お風呂は入っちゃダメ。石鹸を泡立てて傷口を優しく洗いつつ、全身はシャワーのみ、だそうな。
で、傷口には軟膏を塗って市販のガーゼを貼って、というのがセルフケア一連の流れ。
テープと軟膏は院内処方で出してもらえたので、帰り道でガーゼを買ってきました。
ドクターに言われたとおり石鹸の泡だけで傷を洗って、いざ軟膏。
と、その前に、気になったので、改めて傷口を見てみた。
そこには、黒い糸でブランケットステッチ状に縫われた手術創がありました。
縫い目の長さ、おおよそ3〜4センチ、といったところ。
……お、おぅ、わりとガッツリサイズなのね(´・ω・`)
何度も爆発を繰り返したので大きめに切る、とは聞いてたけど。
それから抜糸までの数日間、辛かったことはふたつ。
1.傷口がつっぱる。
……まぁ、縫ってますからね。
糸で縫い合わせた部分のつっぱり感は、抜糸するまで消えませんでした。
抜糸後も真皮の糸が残ってるので、しばらくはつっぱり感残ります。
2.傷口保護用のガーゼを留めてるテープでかぶれる。
地味にこれは予想外。
「股の付け根」という結構デリケートな部位だったためか、病院でもらったサージカルテープの粘着力が強すぎてかぶれる、という事態になりました。
抜糸までの10日間、肌とテープの接地面を減らす、とか、毎回貼る位置を微妙に変える、とか、結構大変でした(´・ω・`)
病院のテープ、かぶれにくいテープのはずだったんだけどなぁ。
抜糸後に続く。
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