2017年04月22日

ミュシャ展

昨今、日本人にも大人気のアール・ヌーヴォーの芸術家・ミュシャ。
日本とチェコが国交を回復してから60周年となる今年、このミュシャの大規模な展覧会が開催される、というのは前々から聞いてました。
今回の目玉は、ミュシャのライフワークともいえる「スラヴ叙事詩」全20作。
これらがチェコの国外に出るのは、今回が初めてなんですって!

スラヴ叙事詩絡みでは、ミュシャの遺族がプラハ市に対して「スラヴ叙事詩、市に寄付する代わりに専用展示スペース用意する約束だったのに、100年経ってもまだ作ってくれてないから、国外に持ってくなんてとんでもない!」と激怒してると聞いててヒヤヒヤものでしたが、まぁ何とか無事に開催される運びとなりました。
例によってひとりで金曜夜に特攻するつもりでしたが、学生時代の友人達も興味津々だったので、アラフォー女子4人で土曜の昼前に待ち合わせて見てきましたよ。
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ミュシャ展公式サイト

ミュシャ展
(新国立美術館ウェブサイト内)

「チケット売り場から混んでいる」と聞いていたので、今回はチケットは各自コンビニで買ってきてありました。
新国立美術館は、千代田線の乃木坂駅もしくは大江戸線の六本木駅が最寄り。
行ってみて思い出したけど、そうかココ、前に「貴婦人と一角獣」展見に来たとこだ。

貴婦人と一角獣展(2013年05月24日)

出口が美術館直結の乃木坂駅から向かったところ、出口の階段を昇り切ったワタシの目に飛び込んできたのは、既に結構な長さの行列Σ(゜д゜;
え、コレ、チケット売り場、ですよね?
うわー、確かにチケットは先に用意してて正解……

この日は、別の展示室で「草間彌生展」も開催中。
チケット売り場から少し離れた庭に、草間さんらしい水玉模様のカボチャが鎮座しておりました。
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何とか他の3人と合流し、展示室へ向かうのですが、入場するにも大行列。
20分くらい並んでたかなぁ。
窓に掛けられていたタペストリーがなかなか壮観でした。
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で、中に入るといきなりクライマックスで、大部屋の壁に「スラヴ叙事詩」がずらりと巡らされておりますΣ(゜д゜;
しかも、初っ端からパンフレット掲載の「原故郷のスラヴ民族」がどかーんとお出迎え。
お、おぉ、意外にいきなりなのね……
絵の下部にいる「スラヴ民族の祖先」の眼差しが、見るものを射竦めるよう。

「ミュシャ」って聞くと、どうしても「黄道12宮」とかの装飾性の強いポスターのイメージが強いですが、油彩などの絵画作品も結構凄かったりする。
Wikipediaの「スラヴ叙事詩」のページが結構充実してたので、そこのリンクを貼っておこう。
(↑めんどくさがり)

スラヴ叙事詩(Wikipedia)

「スラヴ叙事詩」は、虐げられてきたスラヴ民族の独立を描く連作です。
3〜6世紀の他民族の侵入に慄くスラヴの人々が描かれる「原故郷のスラヴ民族」から始まる民族の歴史が描かれていきます。
宗教改革の歴史で習うボヘミアの改革者「ヤン・フス」は、スラヴ民族から見るとすごく大きな存在だったらしく、あちこちに登場してました。
(世界史の資料集の年表にあった「フス火刑」の文字のインパクトしか記憶に残ってない大和民族で申し訳ない)

そこそこ混雑してますが、何しろ作品自体がデカいので、近くでディティールを見る人・離れて絵の全体像を見る人、と見方がばらけ、よくある「作品の前をベルトコンベヤ式に歩きながら鑑賞」という形にならないのはちょっと気楽。
なお、作品ギリギリまで近づいても、作品のデカさゆえに上の方は全然肉眼じゃ見えません。
twitterなんかでも「ギャラリースコープ必須」と言われていたので、以前買ってあったギャラリースコープを持参していたのですが、確かにコレがないとディティールは見えなかったかなぁ。
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最後の大部屋は、なんと写真撮影自由でした!
おかげで、それでなくても混雑している展示室内のあちこちで、スマホを高らかに掲げる人続出。
中には、立派な一眼レフ的なカメラを持ってる人もちらほら。
まぁ気持ちはわからなくもないんだが、なんかビミョーな気持ちもする。
ワタシもつられて何枚かスマホで写真を撮りましたが、所詮スマホ、そんなにキレイに撮れるはずもなく。
結果、ネタとしてここに載せるのは、「撮影可の展示室で大勢がスマホを掲げるの図」だったりする。
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何枚もある「スラヴ叙事詩」ですが、ワタシの印象に残ったのは最後の「スラヴ民族の賛歌」。
これまで辿ってきた「スラヴ叙事詩」という一連の物語を華々しく幕引きする、総集編、ともいえる絵でした。
これだけはワタシも写真を撮っておこうと思ったけど、やっぱりスマホでキレイに撮るなんて無理っすね(´・ω・`)
(臨場感だけは伝わるはず)
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ミュシャが歴史を辿りながら、スラヴ民族の素晴らしさを描こうとした、「スラヴ叙事詩」。
けれど、ミュシャが20年近くかけて完成させた頃にはチェコを取り巻く社会情勢は一変しており、この力作も時代遅れとみなされて、あまり評価はされなかった模様(´・ω・`)
しかし、「スラヴ民族ってスゲェんだぜ!」という主張をバリバリに感じるこの「スラヴ叙事詩」は、21世紀の日本人であるワタシをも圧迫してくる何かを持っていました。

そこを過ぎると、「スラヴ叙事詩」以外のミュシャの作品の展示。
よく見かける「黄道十二宮」のリトグラフやら何やらも展示されてましたが、そのへんは以前のミュシャ展でも見かけたことがあるんで、目新しさはナシ。
むしろ、スラヴ民族のためにミュシャがデザインを手掛けた切手や紙幣など、現代日本での一般的な「ミュシャ」のイメージとはかけ離れた作品の方が印象に残ったかな。

最後の物販。
コレがまた曲者で。
そりゃもぉ、もんのすごーく混んでました・゚・(つД`)・゚・
ようやくお目当ての絵ハガキやクリアファイルなんかを手にしてお会計に並ぼうと思ったら、会計待ちの列が外の廊下にはみ出しててビックリ。
結果として、会計完了まで20分くらいかかったさ。
展示を見終えて疲れているとこに物販の行列がダメ押しになる、というのは、特別展でのお約束、と言ってもいいと思う。
このへん、どーにかならんのかねぇ。

国立新美術館を出てきたのは、最初に入場の列に並んでから、実に2時間半後でした。
入場待ちと物販の会計待ちが合わせて1時間くらいだろうから、展示を見てたのは実質1時間半ってとこか。
アラフォー女子4人組には些か苦行でしたな。


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posted by 実里 at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 芸術鑑賞 | 更新情報をチェックする
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