実家に所要で帰るついでに、ビーチコーミングを企てた実里さん。
父親の車で館山の海岸沿いに送ってもらい、貝やシーグラスを山ほど拾い集めようと目論んだ。
目的地は、沖ノ島からちょっと行ったところの人気のなさげな海水浴場あたり。
両親と出かけた時、帰りにちょろっと海岸で落としてもらい、20分ほどビーチコーミングに勤しむ予定でした。
が。
車窓から目的地を一瞥した父親。
「ここには貝はない」と断言。
車を止める気配もなく、そのままぐんぐんフラワーラインを南下。
そうこう言ってるうち、気づけば平砂浦……
とある観光客向けのお店の駐車場に車を止めた父親。
あのー、どう見てもココ岩場なんですが。
そんな実里さんの戸惑いなど露知らず。
父親は、駐車場から続く階段を降りると、ドンドコ先へ歩いていってしまったよΣ(゜д゜;
慌てて追いかける実里さんと母親。
(イヤこんなはずでは……)
しばらく進むと、驚きの光景。
岩場から離れたところに、ちょっとした砂浜がありました。
そしてそこには、打ち上げられた貝殻や小石がいっぱい。
まさに貝殻拾いにうってつけ、という感じ。
父「どうだね」(←ちょっと誇らしげ)
実「……ハイ、大変イイ感じです」(←なぜか敬語)
という訳で、どんより小雨交じりの中、老夫婦2人+アラフォー女子1人が、人気のないさびれた海岸で一心にいろいろ拾っている、という謎光景が繰り広げられたのでした。
帰宅後、貝を洗って整理。
小さなタカラガイを大量に拾ってきました。
タカラガイは大半が「メダカラ」という、小ぶりで斑点が目立つタカラガイ。
その他、小さな巻き貝やアワビの殻などゲット。
今回の白眉は、一番手前の、程よく表面が削れて真珠層があらわになった巻き貝。
ちょっとした真珠細工みたいですよ♪
一方、父親が拾っていたのは、私とはだいぶ方向性の違う貝ばかり。
赤かったり、真珠層がはっきりした大きめの破片とか。
そこで何気なく話をして判明した事実。
昔は、生活の足しにするために、キレイな貝殻を拾って貝細工屋に売ってたりしたこともあるんだって。
ともに南房総の海岸沿い出身であるうちの両親は、いずれもその経験者。
父が拾っていたのは、そういう貝細工向きの貝だった、という次第。
ナルホド、道理で「貝がありそうな浜」のチョイスが適切だった訳だ。
個人的にはシーグラスが拾えなかったのだけはちょっと残念。
今回拾ってた場所に全然ガラスなかったのは、海流の関係なんだろうか。
あとは、この拾ってきた貝をどうするか、だよなぁ。
ハンドクラフト系の何かに使えたらいいんだが。
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