2010年11月12日

東大寺大仏―天平の至宝展―

東京国立博物館で開催中の「東大寺大仏ー天平の至宝」展に、会社帰りに寄ってきました。
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【参考】
光明皇后1250年御遠忌記念 特別展「東大寺大仏―天平の至宝―」
(東京国立博物館サイト内)

都心の博物館や美術館には「金曜のみ開館時間延長」をしているところが多いです。
東京国立博物館もご多分に漏れず、金曜は午後8時まで開いてます。
京成沿線に住んでるんで、見終わったら座って最寄り駅まで帰れるし、「都心に勤務している京成沿線住民」はこういう時に便利便利。
実際、やっぱり会社帰りらしい人もかなりいて、会場はコインロッカーが全部埋まる程度には混雑していました。

今回は「光明皇后1250年御遠忌記念」とのことで、東大寺と大仏とに因んだ品物のほかに、聖武天皇と光明皇后に因むお品も出展されています。
普段の美術展ではあんまり音声ガイドは借りないのですが、今回は伎楽の音楽とかも聴けるらしいので、珍しく音声ガイドを借りて入場です。

最初の方は東大寺の前身寺院で発掘されたという古い瓦や、奈良市役所にあるという平城京復元模型のうちの東大寺境内周辺部分とかがありました。
次の間には、今回の展覧会の白眉、八角燈籠ががっつりと立っています。
火袋(灯籠の真ん中)にはそれぞれ美しい仏像の透かしが施されてるのですが、これも造立当初のものから近年制作されたレプリカまで入り交じっているそうで。
その大きさ、なんと高さ4.6m。
よくまぁこんなでかいものを、はるばる奈良から上野まで持ってきたものです。
「確かこれ、東大寺大仏殿の真っ正面に立ってた灯籠だよな」と思って高校の修学旅行のアルバムを見てみたら、案の定ありました。
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この写真中央に、ちっちゃく八角燈籠が見えますね。
ちなみに左下で旗を持って歩いてるのが、高校生のワタシです。
この修学旅行の時は、金剛力士像の阿形が修理中でいなかったんですが……

その他、金堂の鎮壇具(お寺などを建てる際に地鎮のために埋められる儀式用の品物)が展示されていましたが、ここにある数々の品の美しさに舌を巻きました。
鮮やかな細工の施された太刀、見事にくりぬかれた水晶の器に入っていた真珠、更にその水晶の器が入っていた銀製の小さな壷の見事な文様。
8世紀にこれほどの工芸品が作られていた、というのは本当に驚きでした。

他にも聖武天皇の直筆のお経、正倉院に納められていた桂心(シナモン)や高麗人参、大仏開眼に使われたという筆と、その筆と人々とを結んで縁を結んだという紐「縹縷(はなだのる)」など、貴重な品々が拝見できます。
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(展示会チラシより)
また、VRシアターでは、超高精細映像でリアルに再現された「バーチャル大仏」が見られるのですが、これもすごい。
最後には、戦乱によって2回も消失した東大寺大仏を復興するために奔走された高徳のお坊さんの像や、金剛力士像の胎内から見つかったという陀羅尼経などが展示されていました。
帰宅後で調べてみたら、このお経、どうやら私が修学旅行で見られなかったあの修繕の際に発見されたらしい。
ふむー、ある意味感慨深いですな。

個人的に一番驚いたのは、展覧会のチラシにも載ってた「五劫思惟阿弥陀如来座像」(重要文化財)。
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(同じく展示会チラシより)
この衝撃的な螺髪の盛り上がりは、阿弥陀様が五劫もの長い間思惟にふけっていたために伸びた、という意味らしい。
いえ、阿弥陀様のお心は大変ありがたいものなのですが……
何というか、その、ちょっと螺髪の取って付けた感がすごい、と申しますか……
ありていに申し上げるなら、その、螺髪だけ後乗せ、みたいな違和感、というか……
この阿弥陀様、順路の最後にいらっしゃるだけに余計にインパクトが強かったです。

私が会場に入ったのは6時20分くらい。
最後の部屋で「まもなく閉館時間です」のアナウンスがあったので焦って出てきましたが、それが7時50分くらい。
途中でVRシアターの15分くらいの映像を見ていたせいもあってか、思いの外長い時間かかってしまいました。
ミュージアムショップは何となく「仏像グッズ」に畏れ多い気持ちになって、結局無関係の円山応挙のクリアケースと吉野葛を買いました。
最後にラウンジの前を通ったところ、ラウンジには「大仏様の御手」の実物大模型と記念撮影できるコーナーがあったらしく、写真を撮っている人が見えました。
が、既にこの時閉館時間を過ぎていたためラウンジ入り口にはロープが張られており、ミュージアムショップを無駄に何周もしていたことを後悔(´・ω・`)
で、遠めに撮影(´・ω・`)
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結論としては、なかなか日本人としては興味深い展覧会でした。
お寺やこういう展覧会に来たときだけは知識もないのに出家したくなる「ニワカ仏教徒」ですが、もう少し仏教に詳しくなりたいものです。


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posted by 実里 at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 芸術鑑賞 | 更新情報をチェックする
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