2010年06月13日

オーケストラ!(映画)

学生時代の友達と、渋谷で映画見てきました。

映画『オーケストラ!』予告編(YouTube)


物語は、かつて「ボリショイ・オーケストラ」の指揮者だったが復職を諦めきれずに劇場の掃除夫をしている主人公・アンドレイが、掃除の最中に偶然見つけた1通のFAXから始まる。
それは、パリのシャトレ座からのボリショイ・オケへの出演依頼だった。
アンドレイは大胆にも、今のダメダメなボリショイ・オケに成りすましてこの公演に出てしまおう、と思い立つ。
話が進んでいくと、なぜアンドレイをはじめとしたボリショイ・オケの面々が失職したかが明らかになる。
30年前、ブレジネフ政権下で行われたユダヤ人掃討で、ユダヤ人団員を庇った。
そのために演奏会は最悪の形で打ち砕かれ、彼らは散り散りになってしまった…

アンドレイは、元チェロ奏者のサーシャと共にかつての仲間を探し始め、またかつてのボリショイ・オケ支配人で筋金入りの共産党員(実は30年前の事件の直接の首謀者でもある)のイワンにパリとの折衝を依頼する。
予想に反して折衝役を快諾するイワンは、何やら腹に一物ある風情なのだが…
そして、アンドレイが演目に選んだのは、30年前の因縁のチャイコフスキー。
ソロをどうするか、という質問に、イワンが提案したのは若きフランスの女性ヴァイオリン奏者、アンヌ=マリー・ジャケだった。
その名を聞き、顔色を変えるアンドレイ。
こちらも何やら浅からぬ因縁がある模様。

様々な苦難を乗り越えて、どうにかパリ入りしたかつてのボリショイ・オケ(+α)の面々だったが、それぞれの思惑が交錯し、舞台裏は大混乱。
果たして無事に演奏会は終わるのか?


【ネタバレアリ感想】

ギャグとシリアスが交互に現れ、結構テンポいい映画です。
ラストのチャイコフスキーの協奏曲は圧巻。
同行の友人達は「予想より面白かった」と言ってました。
言ってみれば、現代のお伽話やね。
物語は最後に華々しい喝采とともに、最高のハッピーエンドで幕を閉じます。
が、オイラはどうもあまりにできすぎた物語に少し「うーん」と思ってしまったよ。
(ココロ汚れてるのかも)

個人的に引っかかった箇所。
・アンドレイはいったい何歳?
 30年前で既に天才指揮者の誉れ高かったようだが、映画の中の彼はどう見てもせいぜい50代。
 とすると、失脚時でせいぜい30歳、ということになる。(千秋様並ですね)
・一度はアンドレイ達を裏切ったイワンは、なぜ今回は土壇場で裏切るどころか自分の「本来のパリ訪問理由」を振ったり本物の支配人を監禁したり、と、アンドレイ達をバックアップしたのか?
 開演直前までパリの共産党大会で演説するつもりだったのに、本物の支配人が来たら急に宗旨替えしたのが謎。
・ギレーヌはなぜアンドレイに「何も言うな」と念押しに来たのか。
 (アンヌ=マリーに、自分がユダヤ人だということを知ってほしくなかった?)
・アンヌ=マリーはどうして「ボリショイ・オケとの共演が夢」だったのか?
 アンドレイの指揮したボリショイ・オケのレコードも持ってて伏線ぽかったのに、終わってみると単純に「好みの問題」だったとしか……

この物語の主幹は「アンヌ=マリーの出自」なのだけれど、ミスリードを狙った台詞回しにまんまと全員騙されてました(笑)
最初から他の団員に「レアの娘」だと知らせておけば、パリ到着後にあそこまで混乱することはなかったのではないかと。
(物語成り立たないけど)
最初、時代が現代なのか全くわからなかった。
FAXと「ホームページ」でようやく現代とわかったが、ロシアの一般人というのは今でもあんなに生活苦しいのかね?

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posted by 実里 at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | 更新情報をチェックする
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