ダーリンと、この金曜日から公開だった「オーシャンズ」を見てきました。
ここしばらく映画なんか見てなかったのですが、予告編の海の美しさに惹かれたので。
見るからに「人知の及ばぬ海の神秘」を見せてくれる映画っぽかったしね。
ナレーションが宮沢りえだと聞いていたのでてっきり日本映画なのかと思いきや、製作はフランス。
ま、製作費約70億円の海洋ドキュメンタリーなんて、今時の日本で作るわけがなかったわな。
初めて海を見た少年の海に対する疑問から、この映画は幕を開けます。
悪くはなかったのです。
予告編通りの海の映像が次々に大画面に現れ、驚嘆する場も多々。
イルカの群れが泳ぐシーンの躍動感や、深海生物の不思議さなどもなかなかの見応えでした。
強いて言うのであれば、もう少し海の生き物の生態を説明してくれるとなおよかったんだが。
それと、3月5日までは子供が500円で見られるキャンペーンをやってるので、多少劇場は賑やか。
実際、我々の後ろの席の子供は何か生物が出るたびに騒いでたし。
後半に「人間は海を大事にしないとね」な教訓が入ってくるのが興ざめ。
その「教訓」の部分でちょっと釈然としないところがあったので、帰ってきてから検索したところ、エンディングロールには最近日本で悪名高い環境保護団体「シー・シェパード」の名があったそうで。
あぁなるほどね(´・ω・`)
道理で、いかにも「ヨーロッパ人」が描く自然礼賛映画なニホヒがしましたですよ。
個人的には「人間は自然には敵わない」と思ってるんで。
どーせ「海を大切にね」のアピールをするんなら、「人間が母なる海を脅かすことの愚かしさ」というアプローチできてくれたらよかったんだがなぁ。
そういう意味では、ちょっと想像と違った映画でした。
【2010.03.04追記】
ニュースサイトの記事にもなったみたいです。
映画「オーシャンズ」の賛同団体にシー・シェパード 関係者も困惑
(2010.2.25 00:27 MSN産経ニュース)
クジラなど海洋生物を描き人気を博しているフランス映画「オーシャンズ」の最後に、環境保護を標榜(ひようぼう)しながら暴力的な調査捕鯨妨害を繰り返す米団体「シー・シェパード」(SS)の名前が賛同団体の一つとして紹介されることが、鑑賞客の間で論議を呼んでいる。保護者同伴の子供料金が500円と格安に設定されていることから家族連れの鑑賞客も多いが、「子供に見せてもいいのか」という声も上がり始めている。
シー・シェパードの名前は「海の命を守りたい」というこの映画の主旨に賛同する団体のひとつとして挙げられているにすぎず、製作者には特定の国や捕鯨を非難する意図はなかった、というのが配給元の説明。
タイミングが悪かったねぇ(´・ω・`)
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