2009年07月16日

ハリー・ポッターと死の秘宝

去年の7月に発売した「ハリー・ポッター」シリーズの最終巻。
会社近くの区立図書館で予約したのが去年の8月1日。
そして、ようやく順番が回ってきたのが今年の7月3日。
ふむ、結局11ヶ月待ちか。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
松岡 佑子

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star訳最悪です
starまぁまぁかな。

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ネタバレ抜きでの簡潔な感想を述べるとすれば、

・伏線の畳み方スゲー。
・どうやらオイラはハリーが嫌いだったっぽい。
・シリーズ全体としては、爽快感には欠けるよね。
 重要なキャラも多く死ぬし、結構暗い話だったよ。

という感じ。
以下、もうちょいネタバレありの総括的感想を述べたく、多少改行多めにします。






7巻でカッコよかった人、というと、スネイプ、ネビル、モリーの3人かな。
特に、髪が脂ぎっててぺったんこでも陰気な顔してても、報われなかった愛に最後まで殉じるスネイプ、超カッコイイよ!
(てか、この物語の影の主役ってスネイプじゃね?)
思えば1巻から完全にハリーの敵扱いだったけど「自分からリリーを奪った大嫌いなジェームズ」にそっくりのジェームズの子供だもの、いくらリリーが命を懸けて守った子といえど、そりゃ好きになれるわけないわー。
スネイプサイドからの二次創作とか絶対あるよね。

ネビルの成長っぷりも目を見張るものがあります。
ばあちゃんに「吼えメール」を送られてたあのネビルが、ヴォルデモートの蛇をグリフィンドールの剣で倒すほどになるとは。
しかも19年後にはホグワーツの先生になってるなんて、すごすぎる。
そして、終盤でベラトリクスと決闘するウィーズリー家のおっかさま、モリー。
過保護なまでに子供達の身を案じていた彼女は、すごい根性でヴォルデモートの腹心中の腹心を倒すわけです。
子を思う母の力は偉大ナリ。

ハリポタシリーズは、最初は普通にドキドキワクワクファンタジーなんだが、ヴォルデモート復活以降(4巻ラスト以降)は人死にまくりで「ダークファンタジー」と言ったほうがいい気がする。
クライマックスの収束は確かに事前の伏線をきっちり回収していて見事だったけれど、物語としては熱狂するほど好きにはなれないかな。
たぶん主人公であるハリーに共感できないから?
……と、そこまで考えて気づいた。

そうか! ハリーがキライなんだ私Σ(´д`ノ)ノ

いやまぁ、ミソジの日本人女子がエゲレスのティーンエージャー(しかも魔法使い)に共感しようって方が無理があるのかもしれん。
「若さゆえの悩み」全開のハリーはある意味等身大の若者なんですが、「若者」であるがゆえに大人たちにまっすぐなぶつかり方をするハリーの姿が、ミソジのオイラとしてはちょっとイタかったのですよ。
(3人組に合流しようとしたルーピンを追い返すあたりとか)
上で述べた3人に比べると、そういう意味では今作のハリーは確かに「主人公」のするべきことは成し遂げたものの、なーんか輝いてはいなかったんだよなぁ(´・ω・`)

その他。
訳の問題なのかわからんが、特に戦闘の場面のテンポが悪くて理解するのに時間がかかる。
冒頭の「プリペット通りからの脱出」から既に読み辛さが際立っていたが、後半の「ホグワーツ決戦」も何度かページを往復する必要があった。
訳者は空間描写力が弱いのかね?
こちらは原作者の力量だが、最後のネタばらしも結構急だと思う。
「ハリーが7つ目の分霊箱になった経緯」や、ハリーがヴォルデモートに自らを殺させようとして死ななかった理由、直後に現れた「キングスクロス駅」でのダンブルドアとの会話(そこにうずくまる哀れな赤子?)の意味とか、結構わからない。
最終章、いきなり「19年後」でびっくりしましたが、それはハリーがダイブルドアとスネイプをともに「息子の名にとる」ほど敬愛する存在としてみなすようになった、ということを読者に示すためだったんでしょう。
無論、19年後にハリーとジニーが3子をもうけてたり、ロンとハーマイオニーも結婚して子供がいたり(なぜかマルフォイまで平穏無事に暮らしてるが)、という「めでたしめでたし」感を見せるという意味もあったんでしょうが。
……で、ハリーは結局「闇祓い」になれたのかね?

まずは、作者および訳者に「お疲れ様」と申し上げたい。
……公開されたばかりの「謎のプリンス」はたぶん見に行かないけどね。
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posted by 実里 at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | 更新情報をチェックする
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