
この日はとってもよいお天気。

興福寺創建1300年記念ということで、日本人なら誰でも写真を見たことがあると思われる「阿修羅像」をはじめ、国宝・重要文化財の仏像が東京国立博物館・平成館に打ち揃っております。
「阿修羅像」が東京で公開されるのは半世紀ぶりとか。
券売所に「阿修羅像フィギュアは完売しました」とあって「フィギュアって何ぞ?」と思ったのですが、海洋堂が限定フィギュアを作って、博物館内で売ってたらしい。
阿修羅像フィギュア「阿修羅展」公式アイテム
(海洋堂ホームページ内)
すごいフィーバーですな。
我々が行った時間は、午後2時くらい。
この時間帯は入場待ちもなく、スムーズに入館。
ちなみに我々が「平成館」を出た4時ちょっと前には、20分待ちの行列ができてました。
以前ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」が同じく東京国立博物館に来た時「1個だけボーンと絵があって、最後尾から徐々に前進→最前列まで来たら両脇から退出」というベルトコンベヤ式展示を見ていたのでてっきり今回も単品展示なのだと思っていたのですが、中へ入ってみたら普通にいろいろ展示物があって仰天。
最初は興福寺の建立前に埋められた「鎮壇具」と呼ばれる工芸品が多数並んでいて、そのあとには光明皇后の母が拝んでいたという「阿弥陀三尊像」があり、さらに十大弟子・八部衆像が広いスペースに並んでおりました。
それらを通り過ぎると、寺を模した上りスロープを経て、薄暗い空間の中に浮かび上がる「阿修羅像」のお姿が!
今回のメインだけあって、「阿修羅像」のためには、広い空間が単独展示用スペースとして設えられています。
いったん上りスロープで高台を作ることによって、来場者はまず「阿修羅像」の全景を目にすることができ、スロープを下ると、来場者は時計回りに「阿修羅像」をぐるりと回ることになり、像を余すところなく拝むことができる仕組み。
最初に高台の上から「阿修羅像」を眺めた時。
明るく輝く阿修羅像の周りを、無数の人がゆっくりと回っているその姿は、何やらひどく宗教めいた何かを感じざるを得ませんでしたわ。
阿修羅像は気高く美しく6本の手を操り、救いを求めて周囲を巡る衆生を救い給う…そんな感じ。
作られてから1300年、この像はこうして人々を見下ろし、静かに佇んでいるのですな。
平成の世に生きる我々にすら、そのお顔は美しく映ります。
引き続き、再建工事が進む「中金堂」関連の展示が別展示室に続いています。
阿修羅像を含め、ここまでは天平時代の仏像の柔和なお顔を見慣れた我々でしたが、突然現れる鎌倉時代の四天王像の荒々しさ・躍動感に度肝を抜かれますΣ(゜д゜lll)
大きな菩薩・釈迦如来の頭部などを見て、最後にバーチャルリアリティで描かれた債権予定の中金堂の映像があり、展示は終了。
ミュージアムショップ。
通常の美術展であれば絵はがきを買いますが、なんか買う気が起きない(´・ω・`)
同行者のバニーちゃんや緋女ちゃんは「写真になると仏像の欠損部分が強く感じられる」という意見で、同じく絵はがき等のグッズ購入は見送り。
うーん、確かに古い仏像だと、それはあるかも。
実物を見ていると脳内補正で補完できる仏像の欠損も、写真になってしまうとなぜかひどくハッキリ感じられてしまうんだよね。
それに加えて、仏教徒ならではの「仏像」というものに対する畏敬の念というのも多少あったかも。
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その後、上野東照宮の「ぼたん苑」を拝観。

(クリックで拡大・別記事参照)
それから新宿に場を移し、3人でちょっとした飲み会的な何か。
「アラビアンロック」というお店に行ったのですが、入店する際に出迎えてくれたヘソ丸出しのアラビアンルックなおねーちゃん2人に度肝を抜かれたのは私だけではあるまい。
おねーちゃんがにこやかに入店の説明をしてくれている間、ミソジ半ばのオイラはヘソに目が釘付けですよ…
その後、ちっちゃい小部屋に通されました。

オリエンタルなライト。
お通しが燻製卵だったのですが、

こんなテカテカ。

ヒアルロン酸入りのカムカムのカクテル。
酒弱いのでこれで終了(´・ω・`)
味は悪くなかったし、ごぼうのフリッターが3人で超人気。
そのうち自分で作れそうなら作ってみたいナリ。
時折誕生日祝いのイベントで部屋が真っ暗になってビックリしたりもしましたが、グループで来たら結構楽しそうだね。
カップルで来ると、入店直後におねーちゃんのヘソでカップル仲が崩壊の危機になる場合もあるかもしれませぬ(笑)
結構歩きづめでクタクタでしたが、楽しい一日でした(*´▽`*)