伊香保は約10年前に行ってますが、伊香保の代名詞「石段」の記憶しかないという記憶のうすっぺらさ。
バニーちゃんは幼少のみぎりに訪れたことがあるらしいが、物心着く前ゆえ当然記憶ナシ。
緋女ちゃんは未訪。
という訳で、概ねまっさらな状態で伊香保に足を踏み入れました。
例によって分割です。
(1)出発〜水沢うどん(岩戸屋)〜水澤寺(水澤観音)
(2)伊香保石段周辺観光〜宿(横手館)チェックイン・夕飯
(3)夜〜群馬ガラス工芸美術館〜帰宅
……てな感じで。
まずはJR特急「草津」または「水上」でJR渋川駅へ。
JR渋川駅は工事中。
いかにも地方の駅らしい駅舎の中には、えらく小さなブースがひとつありました。
中には、これまたいかにも田舎のお父さん、という感じの60過ぎと思しき男性がひとり。
帰りによく見たら「伊香保温泉案内所」だったのですが、とても話しかけにくい風情が漂ってました(´・ω・`)
まずは水沢へ。
バスだと一度伊香保方面へ行ってからまた水沢方面へのバスを待つ必要があったので、めんどくさかったしタクシー使用です。
タクシーの運ちゃんに「オススメの水沢うどん屋さんありますか?」と聞いたところ、水沢うどん街の「岩戸屋」さんを推薦されました。
しかも運ちゃん、「よかったらメーター止めててあげるから、水澤寺とか他の観光地も廻ってあげるよ」と言うのでお言葉に甘えて、お食事中は待っててもらうことに。
ちなみに運ちゃんが待っててくれたのは、この時期の伊香保は比較的オフシーズンだからっぽい。
おんなじ群馬の温泉なら、この時期はメジャーでスキー場も近い草津の方が人気のようです。
おかげで道はほとんど詰まることもなく、渋川駅からおおよそ15分ほど走ったところで「水沢うどん街道」へ突入。
ほどなく「岩戸屋」さんへ到着。
「岩戸屋」さん、いかにも古い店構えです。
運ちゃんは入口のストーブ前で待っていて、その間に我々はうどんを頼みます。
待っている間は、運ばれてきた漬物をポリポリしながらしばし歓談。
待ってる間に何となく撮ったお店の中の写真など。
寿老人だか福禄寿だかの背後に貼られた「伊香保温泉」のポスターは、よく見るとこの日泊まる「横手館」の写真です。
「名物 水沢うどん商標登録店 岩戸屋」というでっかい木の看板も見えます。
女3人なら、話題には事欠きませぬ。
おしゃべりしながら待つこと15分くらいでうどんが運ばれてきました。
天婦羅かけうどん(1,350円)。
麺は見ての通りツヤツヤと美しい。
水沢うどんはコシが強い、と聞いていましたが、思っていたよりは普通かも。
タレがゴマ風味でびっくりしたくらいかなぁ。
むしろボリュームがすごかったのが天ぷら。
サックサクの衣をまとった天ぷらは非常に美味だったものの所詮は揚げ物。燃費がよいオイラは残り3分の1くらいで天ぷらリタイアいたしました(´・ω・`)
(注:残った天ぷらは、同行者が美味しく頂きました)
食後はちょっと離れた水澤寺へ。
こちらは坂東三十三箇所の第16番札所だそうで、通常なら拝観料500円の釋迦堂がなぜか今なら特別無料拝観中とのこと。
早速入ってみたところ、坂東三十三箇所全ての観音様とお砂踏みができるお部屋がありました。
因みに坂東三十三箇所の33番札所は、実里さんの実家がある館山市にある那古寺です。
近いが故に一度もお参りしたことはありませんが、最後に那古寺のお砂を踏んだときは何やら不思議な感じがいたしましたです。
そして出口の脇にあった仏像販売を眺めていると、一番最後に謎の像がΣ(´д`ノ)ノ
ガンダム……ナゼ?
しかも非売品で、「ガンダムのみ撮影可」の貼り紙がついていました。
ブログネタ狙いか?
鐘楼では100円の志で鐘がつける(注:鐘つき=回向らしい)というので、3人で順番に鐘をつきました。
↑ワタクシが鐘をついた瞬間です。
ダーリンには「へっぴり腰」と笑われました(´・ω・`)
本堂の脇にあった謎の石碑。
なんだこりゃー!
↑と3人で仰天したのですが、日記を書くにあたって写真にある「元三慈恵大師」の銘から検索したところ、お寺さんのわかりやすい説明を発見。
元三大師・慈恵大師・良源
(飛不動尊 龍光山正宝院ホームページより)
いずれも「元三慈恵大師」こと良源という天台宗のお坊様のお姿だそうです。
左の鬼は元三大師が鬼の姿になって疫病神を追い払っている「角大師」のお姿で、右のたくさんの仏像は「観音の化身」とされる元三大師が33の姿に変わり人々を救う「豆大師」のお姿だそうな。
いずれも災難除のお守りとして天台宗のお寺で配られるらしい。
水澤寺は天台宗のお寺で観音様が本尊だから、こんな石碑があるんでしょうか。
うーむ、仏教もちゃんと勉強したいねぇ……
拝観終了で、まだ2時。
「どっか行く?」と3人で顔を見合わせたものの、結果としてそのまま伊香保へGO。
タクシーの運ちゃんは、我々がもっと観光地を回ると当て込んでいたらしく「宿へお願いします」と言ったらちょっとあっけに取られた顔をしてました。
せっかくメーター止めてまで待っててくれたのに…
ごめんね運ちゃん。
【参考】
渋川駅からうどん街道・水澤寺を回って伊香保へタクシーで行った今回のルート(約15km)のタクシー代は、5,930円でした。
我々の場合、運転手さんが好意でメーターを止めていてくれたおかげで助かりましたが、この道はカラッポのタクシーが走ってるということはまずありえないカントリーロードなので要注意。
(2)へ続く。