小学生の頃虫歯になって、下に永久歯がないことが判明して以来、大事に大事に四半世紀以上使ってきた乳歯の話は、このブログでも何度か取り上げております。
2002年01月24日
↑の頃は「抜けたらブリッジ」と言われた。
当時はインプラントは今ほど一般的じゃなかったかも。
2003年01月07日
↑は、引越しで今の歯医者に替えて間もない頃の話。
「次に治療する時は乳歯の強度が限界かも」と言われる。
「インプラント」の単語初出。
2006年10月30日
↑は、うっかり「ぷっちょ」に乳歯の金属冠を持っていかれた時の話。
この時にも「寿命が来たらインプラント」と言われつつ、何とか歯医者で貼り直してもらった。
そうこう言ってるうちに、今年の盆休みあたりから、急に乳歯が痛み始めたんですよ(´・ω・`)
半年毎にちゃんとデンタルチェックしてもらってたのに…
しかも、痛くなり始めたのはデンタルチェックの1ヵ月後とか、どういうことですかヲイ(´・ω・`)
歯医者に駆け込んだ実里さん。
担当の女医さんは「たぶん歯の根っこが炎症を起こしてるので、根っこの治療もできますが…」と言葉を濁す。
…うん、乳歯の強度の話ですよね(´・ω・`)
また金属冠取って根っこの治療して新しい金属冠つけて1万円、とかしても、その乳歯があとどれだけ持つかわかんないよね(´・ω・`)
という訳で、腹をくくってインプラントを選択することになったのでした。
実里さんが通ってる歯医者さんのインプラント施術医は、大学病院のインプラント科に所属する先生だそうで、いつもの担当の女医さんではないそうな。
どうも多忙の人らしく、施術する日は土日じゃないと空いてないという。
なんやかやで、本日が施術日と相成りました。
今日の手術は「一次手術」で、残ってる乳歯を抜いて、その下の顎骨にインプラントの土台になるネジをネジこむんですって。
まぁ聞くだけで痛そうな…
ちなみに、土台の上に本格的な人工の歯を取り付ける「二次手術」は、ネジと顎骨がくっついた3ヶ月後くらいになるらしい。
大変じゃのぉ……
歯医者のサイトで「インプラント症例集」のページを見て、施術中の写真のグロさに恐れおののきつつ今日の日を迎えた実里さん。
いざ歯医者に行ってイスに座ると、多忙のドクターが「体調はどうですか」とおっしゃる。
…体調よりも緊張ですがな(´・ω・`)
まずは写真撮影。
……写真撮影?
なんかよくわかりませんが、歯の現状の確認、ということなのでせうか。
数枚パシャパシャ取られた後は麻酔。
あらゆる角度から念入りに麻酔をちくちく刺されてちょっと痛い。
それが終わると、今度は歯の型取り。
柔らかい樹脂をむにむに押し込まれ、しばらく後にガポっと外された。
その後、特別室へ移動するよう促されました。
う、やっぱりインプラントは特別仕様なんだな。
特別室、といっても、他の治療台が衝立で区切られているのに対し、個室の治療台になる、という程度。
そこに座ると、助手のお姉さんが、いつもの治療でつけられる使い捨ての前掛けの上からタオルを装着。
え、なぜタオルさ?
と思っていると、ドクターの「アイマスク」という声が。
美容院でシャンプーしてもらう時のタオルくらいのを想像してたら、治療台を倒された後に上からかけられたのは、外科手術の患者にかけられるような緑の布に、真ん中だけ穴が開いてる奴だったよΣ(゜д゜lll)
うわぁ、超「手術」じゃん!!
そんなこんなでオペ開始。
まずは乳歯を抜く訳です。
「永久歯に比べて乳歯は土台が開いてるから、場合によっては歯を割ったりして抜く必要があるので多少時間がかかるかも」という前置きの後、おもむろに…
… ゴ ン ゴ ン ゴ ン 。
え!?
なんか、アゴにものすごい衝撃が来るんですが。
何か硬いもので、件の乳歯の辺りがガンガンやられているのだけはわかるのです。
何をしてるのかは全くわからない。
しかも、麻酔で麻痺してないベロに、ぴちゃっと鉄味…
想像としては「乳歯の上にかぶせてあった金属冠を外してる」か「乳歯がそのままじゃ抜けなかったので、何かで叩き割ってる」。
ていうか、「ウッカリずれたとこ叩いてアゴ突き抜け」、とか、そういう笑えない医療事故起きないよね? ね?
(↑今回のオペで一番恐怖におびえたのはココ)
アゴをぶち抜かれる恐怖を感じた衝撃がようやく終わると、今度は
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
と硬いものが当たる振動がアゴに来ました。
「あまりに乳歯が割れないから、でっかいドリルで割ってる? それとももう顎骨にネジ用の穴開けてる?」と思っていると、そのうち何かネジネジされる感覚。
と、緑の「アイマスク」がばっと取り除かれ「お疲れ様でしたー」。
え、もう終わり?
特別室に移されてから、約15分ってとこかしら。
その後、X線撮影後に最初の診療台へ戻る。
ベロで歯のあたりをなでてみたら、見事に何もない…
最初の診療台へ戻ると、パソコンの画面にパノラマのX線写真が映し出されておりました。
そこには、ハッキリクッキリと人工的なネジが埋め込まれています。
その後、仮の歯を上に乗せて本日の診療終了。
(実はこの仮歯を乗せるのも結構時間がかかった)
受付で次回のチェックの予約を取って、施術代(実に16万)を払って歯医者を出たのは、ビクビクしながら歯医者の門をくぐってから1時間後のことでした。
そして、それからさらに4時間後の現在。
オペ中は全く痛くはなかったですが、帰り道あたりから痛痒い感じの痛みが徐々に強くなってきた。
一応頓服の痛み止めは飲んだのですが、仮歯が乗ってるから縫ってないらしいので、生傷がふさがるまでは結構かかりそうですよ(´・ω・`)
ドクターには「なるべく右を使わないようにすれば普通の生活で問題ない」と言われたけど、まだ口の中が鉄の味がする今の状況で普通のメシなんか食えるかヽ(`Д´)ノ
一応、抜いた乳歯ももらって帰ってきました。
幸い比較的すぐ抜けたらしく、割られてはいませんでした。
子供の頃のかかりつけ歯医者から数えて3軒の歯科医に治療され続けた乳歯ちゃんなので、それなりに愛着もあるですよ。
何度も削られ続けて四半世紀、お疲れ様でした(´・ω・`)
【備忘録の最新記事】
私は左右とも欠けてしまって根っこしか残っていないのですが。
インプラントって、やはり結構かかりますねぇ。
でも、実里さんはまだお若いので、長い目で見て
いい治療をした方が絶対にいいですよね。
私はというと‥‥そろそろ迷うところです(笑)
まずは、お大事にどうぞ。
お見舞いいたみ入ります(´;ω;`)
できれば自前の歯は残したかったんですが、今通ってる歯医者が会社の近くで、会社が近々移転するんで、どうせやるなら今のうちに…というのが決断の主な理由です。
まだ左下に完全無傷の乳歯が1本残ってるので、そちらは大事に大事に使いたいと思ってます(`・ω・´)
柴壱さんの乳歯ちゃんも、なるべく長く持つことを祈っております。
手術も痛いですが、財布も痛いですからね…(´・ω・`)