2005年12月12日

きみに読む物語(小説)

きみに読む物語きみに読む物語
ニコラス スパークス Nicholas Sparks 雨沢 泰

アーティストハウスパブリッシャーズ 2004-12
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ちょっと前に映画化されたので、そこで注目されましたよね。
なぜか今頃になって読んでみました。

結論としては、パートナーを持つ人にはぜひお勧め。
読了後、パートナーにやさしくなれますよ(笑)


ストーリーは簡単。

物語は、年老いた老人が、同じ療養所に暮らす老女に物語を読み聞かせるところから始まる。
親に引き裂かれた恋人同士が十数年ぶりに再会し、恋に落ちていく物語。
それは、アルツハイマーという病によって記憶を失っていくかつての老女が、夫である老人とともに記した、自分たちの過去の物語だったのだ。
「もしかしたら」というわずかな可能性にかけて、夫は衰えた身体に鞭打って、自分の顔もわからない妻の元へ毎日通いつめる。
そして、毎日彼女のために物語を読んで聞かせるのだ・・・

二人が恋に落ちていく場面は、ありきたりといえばありきたりなラブストーリー。
でも、この小説の肝はそこではないのですよ。
どんなときでも妻を愛していた、そして、こんな状況になってもなお妻を愛し続ける主人公の真摯な愛情に心打たれましたわ。
年老いてもこれほどに愛し合っていられる夫婦が、いったい世間にどれだけいるのかしら。
(羨望の意味で)
日本古来の言葉を借りれば「共白髪」、憧れますなぁ♪
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posted by 実里 at 18:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | 更新情報をチェックする
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